渡米直後のトラブル① パート1
渡米直後に体験したトラブルはいろいろとありますが、
中でも一番心臓に悪かったトラブルが、ある日突然、
家の前に停めたはずの車が無くなることでした。
その日の朝、子供たちを学校と幼稚園に送り届けて、一人で歩いて帰っていました。
旦那は出張中だったので、車が家の前に駐車してあるはず。
そう思いながら、家の前を見回してみると、
「あれ?車がない?」
「ん???」
「え???????('Д')」
「車はどこへ????」
「え??????盗難?????」
渡米してから2週間ほど、気候の良いカリフォルニアにすっかり魅了されていましたが、
「やっぱり、ここは、アメリカだった!!!日本のように治安のよい国ではなかったのだ!」とだんだん怖くなり、パニック。
パニックパニック。
どうしていいやらわからず、恐怖心だけが増していき、
「こんな時こそ、冷静になれ。」
「時間を戻れ。」
「今すぐこの国から出ていきたい!」
「今日、旦那が居ない夜なんて、過ごせないんですけど。」
いろんな考えがまとまらないまま、旦那の同僚の奥さんに電話すると、
親身になって話を聞いてくれ、私が今からでも防犯カメラを買いに行こうと思っているんだという話にも、どんな物がいいか調べてあげるよっと優しく寄り添ってくれて。
さすがに海外経験の長い奥様。
電話を切ろうとした最後に、冷静に、
奥様:「そういえば、車の中に貴重品とか置いてなかった?」とのご指摘。
私:「特に入れてなかったと思います」
奥様:「ガレージのキーとか入れてなかった?」
私:「あ、入れてました入れてました。」
奥様:「盗難にあった車から、ガレージのキーが盗まれて、泥棒に入られたケースもあるから気を付けてね。今夜はしっかり施錠しておいた方が良いよ」
っとのご指摘。
私:「え?」
一瞬声を失う私。どうやって電話を終えたか記憶にありません。
「そんな状況で今夜、一睡もできそうにありませんけど。」
「しかも旦那も不在だし。」
っと、どんどん私の恐怖は増していき、
「もう無理無理無理無理、限界!!!!!!」
「時間よ戻れ、24時間前に戻れ!!!!!!」っと真剣に祈っているころ、
やっと旦那の携帯に連絡が取れ、状況を説明。
(私が恐怖と戦っている間、旦那は出張先へ向かう飛行機の中だったようで。)
着信履歴の多さから、電話をかけなおしてくれましたが、
状況を聞いた旦那からは、
旦那:「うちの車、もう近くにないかもね。すぐに遠くに持って行って売り飛ばしちゃうっていうからね」っと、どこか他人事。
私:「いやいやいやいやいやいや、近くにいる私からしたらそんなのんきな回答待ってませんから!っというか、警察に連絡にしても、英語で今の状況をうまく説明できませんけど。。。」
旦那:「とりあえず、不動産屋とか、同僚とかに相談してみるから、まだ何も動かずに待ってて」っとの回答。
とりあえず、待つしかない。
私:「分かった。」
と言って電話を切り、
一人で何も解決できないアメリカでの無力さを感じ、
犯人がガレージのキーを使って、深夜に忍び込んでくる姿が脳裏に浮かび、
「いやーーーーーーー、この状況で、『待ってて』は、
グランドキャニオンの崖っぷちに一人残されて夜明かす気分ですけど。」
「アメリカに来て早々、厚かましすぎるお願いだけれど、
知り合ったばかりの旦那の同僚の奥様のところに子供と一緒に泊まりに行きたい!!!」
「一人で一夜を明かすなんて、無理無理無理無理無理無理。」
冷静さを失う私。
外の物音にも敏感に反応。
本当に車がどこにもないか、近くを散歩したり、
落ち着きなく、そのあとの2、3時間を過ごすのでした。
パート2へ続く。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。